高齢化社会にもナイスアシスト?
 
着るだけでキツイ作業がグンと軽減されるという、新技術「スマートスーツ」が注目されている。ロボットのようにパワーアップさせる装置を想像していたら、意外にもコルセットのような簡素な構造で、その名にぴったりなのに驚かされた。

研究開発に当たった北海道大学の田中孝之準教授(システム情報科学・写真中央)によると、最大のコンセプトは、日々の暮らしの中でかかってくる体の負担を軽くすることによって、人の持つ力をアシストさせることだそう。力を増幅させるロボット型とは根本的に発想が違っていたのだ。ゴムの弾性を利用して筋力を補助するのが基本構造だから、軽量でコンパクト。センサーやモーター、電源装置さえも取り除いたライトタイプ(写真右手)は、装着していることさえ忘れさせるほどシンプルだ。実際に試着した病院の看護士さんにも好評だった。

世界初の「軽労化技術(セミアクティブ・アシスト・システム)」は、未知ではあるが大きな可能性を秘めているようにも思える。開発のきっかけともなった農作業だけでなく、医療介護や救急救命、競走馬の調教、建設現場などでの需要が見込まれている。ロボット時代だからこそ、機械には代え難い人の手による仕事の大切さが見直されている。大学発のベンチャーが結実するまでにはまだ課題も多いが、人にやさしいナイスアシストに期待したい。 Topics
Topics 2009/09/01